研究課題/領域番号 |
16K18772
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域環境工学・計画学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
尾崎 彰則 九州大学, 熱帯農学研究センター, 助教 (40535944)
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研究協力者 |
カイウジャンタウィ パニタン
アノンポニャスクル モントン
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 二重拡散対流 / 熱塩対流 / 密度成層 / 塩分成層 / 水温成層 / 水産養殖池 / 現地観測 / 水理実験 / 降雨発生装置 / 密度成層流 / PIV / 密度成層水域 / 二重対流拡散 |
研究成果の概要 |
本研究では,塩分を含む閉鎖性水域で発生する可能性がある水温成層逆転現象について,現地観測および室内水理実験により,現象を誘引する環境条件を特定し,発生プロセスおよびメカニズムを解明することを目指した.水温成層逆転現象は,降雨により形成される塩分成層状態が,下層高塩分層,塩分濃度勾配層および上層低塩分層からなる3成層状態となり,かつ,その後の日射による熱エネルギー供給が行われた場合,現象発生の可能性があることを明らかにした.また,水温逆転現象が発達する場合,塩分濃度勾配層が断熱効果を有し,下層高塩分層からの放熱を抑制することを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で取り扱った塩分を閉鎖性水域については,塩水養殖池や閉鎖性が強い内湾等の水産養殖現場も含むが,これらの水域においても水域成層条件および熱条件が揃うことにより,水温逆転現象が発生する可能性がある.近年,世界人口に対する食料供給の観点から水産養殖の需要が高まっているが,水産養殖現場では,養殖物の突発的な死病が発生しており,その原因が特定できていないことが多い.本研究で取り扱った水温逆転現象による高水温状態は,これらの未解明な養殖物死病との関連も示唆されることから,本研究による成果は,物理現象の解明のみならず,水産養殖物の生産性問題に寄与できる点で,社会的意義が高い研究成果である.
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