研究課題/領域番号 |
16K18775
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
吉田 龍平 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (70701308)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 確率予報 / 気象予測 / 水稲生育モデル / アンサンブル予測 / 冷害予測 / アンサンブル予報 / 東北地方 / 水稲生育シミュレーション / 農業気象 |
研究成果の概要 |
アンサンブル気象予測を用い,東北の過去の夏(2000-2009年)における冷害の予測実験を行った.摂動を用いない単独予報は過去の観測値のみから構成される気候値予報に対して誤差が低い状態を5日間維持し,アンサンブルを用いることで気候値予報に対する優位性が2日延長された.しきい値を下回った気温の積算から得られる冷却量は,単独予報とアンサンブル予報いずれも14日の予報期間を通して気候値予報よりも優れていた.水稲の冷害予測には,気温変動の幅の絶対値だけでなく,日々の変動パターンが再現できていることが重要であることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化の進行が懸念される今後において,気温の上昇のためヤマセは深刻な問題にはならないと期待される.しかし,多くの先行研究でヤマセは今後も継続して発生しうると指摘されている.さらに,温暖化に伴いリスクが高まると推定される高温不稔率は低温不稔率よりも依然として低く,東北地方は引き続き低温に対する警戒が求められる.本研究は,これまで定性的な表現にとどまっていた冷害予測に対して定量的な予測実験を行い,数値予報に基づく冷害予測の有用性を明らかにした.
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