研究課題/領域番号 |
16K18776
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
タンマウォン マナスィカン 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (90763673)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ADH遺伝子発現レベル / MA包装 / ADH遺伝子発レベル / ADH遺伝子発現 / ポストハーベスト生理学 / Alcohol Dehydrogenase / 品質保持 |
研究成果の概要 |
嫌気呼吸の主要酵素であるアルコール脱水素酵素をコードする遺伝子(ADH)の発現レベル変化を、青果物の低酸素耐性(あるいは障害発生)の評価手法として用いることの有用性を検証した。試料としてレタスとホウレンソウを用い、ADHの発現レベル、呼吸商(RQ)、エタノールとアセトアルデヒド含量を調査した。その結果、ADH発現レベルの変化から得られた好気呼吸と嫌気呼吸の転換点酸素濃度は、レタスで2%、ホウレンソウで1.5%であり、呼吸商転換点や発酵閾値よりも高かった。以上の結果から、ADH発現レベルは、青果物の低酸素耐性(障害)をより鋭敏に評価できる手法として有用であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、植物細胞におけるストレス応答のメカニズム解明や、青果物の生理代謝研究の発展を加速させることに貢献するものである。また、得られた成果から、青果物の適正保存条件を解明する研究手法の確立に寄与する。併せて、貯蔵中の青果物にガス障害の発生リスクを低減するとともに、さらなる高度品質保持効果を持ったMA包装を検討するための新規包装設計理論確立を強く支援するものである。これにより、高品質な青果物を安定的に提供可能となることが期待される。
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