研究課題/領域番号 |
16K18779
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
農業環境・情報工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鈴木 哲仁 京都大学, 農学研究科, 助教 (00723115)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 細菌検査 / 簡易抽出 / 多孔質高分子 / 金属メッシュセンサ / 可に検出 / 前処理 / 多孔性高分子 / 金属周期構造 |
研究成果の概要 |
細菌検査の前処理ツールとして高性能な分離・反応担体として知られるポリマーモノリスを用いた簡易抽出カラムの製作を行った。試薬操作に一般的にもちいられるピペットチップをカラム材として用い、製造条件を最適化することで、操作性の高い抽出カラムを作製することができた。また、抗体を固定して選択的に細菌を抽出できることを確かめた。 また、簡易検出ツールとして金属メッシュによる細菌検出能の評価を行った。細菌数に応じて高感度かつ定量的な周波数特性のシフトが確認できた。また、ポリマーモノリス一体型の金属メッシュを作製したところ、従来の方法よりも感度を8.5倍向上させることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品中のサルモネラ菌、大腸菌などの細菌は、国内での食中毒の大きな要因となっている。そのため厚生労働省は食中細菌数の基準とその計測のための公定法を定めているが、多くは培地により数日間の培養を要する。公定法の他にも、DNAを増幅する方法や蛍光標識を添加して検出する方法等が開発され、高精度に定量することが可能になってきているものの、前処理が煩雑であったり、計測に時間や熟練を要することが知られている。そのため、検査プロセス全体を迅速かつ簡便に実施できる技術が切望されている。本研究は、前処理にポリマーモノリス、検出に金属メッシュを用い、各プロセスを簡便かつ迅速に行えるツールの開発を目指したものである。
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