研究課題/領域番号 |
16K18783
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
家田 菜穂子 名古屋大学, 生命農学研究科, 特任助教 (60755198)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | キスペプチン / GnRH / Gタンパク質共役型受容体 / 視床下部-下垂体-性腺軸 / 生殖内分泌 / 神経内分泌 / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH) |
研究実績の概要 |
本研究は、哺乳類の生殖中枢として注目されるキスペプチン(Kiss)ニューロンに対するGnRHニューロンからのフィードバック機構を解明することを目的とする。このフィードバックは、本来は下位にある性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)から上位のKissニューロンに対する制御であり、これまでに解明されていない新規な機構である。申請者はこれまでに、GnRH部分ペプチド受容体GPR101が弓状核Kissニューロンに発現し、GnRH部分ペプチドの脳内投与がLH分泌を促進することを明らかにした。本研究の当初計画ではこの機構生理的意義を解明するため、GPR101をKissニューロン特異的にKOしたラットを作出し、生殖機能への影響を明らかにすることを目指していた。本メカニズムを解明することには、Kissニューロンへの制御系を明らかにする点で学術的意義があり、家畜の繁殖率向上する応用面でも意義深い。 これまでに、Kissニューロン特異的Gpr101-KOラットの作出の前段階として、詳細なGPR101局在を調べることを目的としてGタンパク質共役型受容体のin situ hybridization法の確立を試みてきた。その結果、GPR101がKissニューロン以外のニューロンにも発現することが明らかとなりつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の結果、GPR101がキスペプチンニューロン以外のニューロンにも発現することが明らかとなりつつある。現在申請者はGPR101が主に間接的にキスペプチンニューロンの活動を制御する可能性があると考えている。キスペプチンニューロン特異的なGPR101ノックアウトラットの作出に着手する前に、Gpr101発現細胞の局在と機能をより詳細に明らかにする必要があったため、Gタンパク質共役型受容体のin situ hybridization法の確立を行ってきた。そのため、キスペプチンニューロン特異的GPR101ノックアウトラットの作出の計画はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後はGpr101発現細胞の局在と機能をより詳細に明らかにしたのちに、キスペプチンニューロン特異的GPR101ノックアウトラットの作出に着手する予定である。また、キスペプチンニューロン以外の細胞に発現するGPR101がGnRHまたは性腺刺激ホルモンの分泌制御に重要な役割を果たすことが明らかになった場合には、生理学的あるいは組織学的実験によりGnRH部分ペプチドによるGnRHニューロンからのフィードバック機構を明らかにする予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度には研究が進捗し、論文として成果を発表する予定であることから、投稿料として使用する予定である。
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