研究課題/領域番号 |
16K18802
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
遠藤 なつ美 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40726684)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 慢性ストレス / 乳牛 / 繁殖障害 / 被毛コルチゾール / ヤギ / 発情 / ストレス / 排卵 / 栄養 / 発情・排卵障害 / シバヤギ |
研究成果の概要 |
乳牛の発情・排卵障害の原因として慢性ストレスの関与が指摘されている。本研究では、慢性ストレスが牛の繁殖機能に及ぼす影響を明らかにするとともに慢性ストレスを臨床的に評価する方法として被毛コルチゾール濃度の分析に取り組んだ。まず、シバヤギに副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を実験的に投与して血中コルチゾール濃度を増加させた結果、排卵卵胞の直径が増加し、卵胞の発育に影響を及ぼすことが示唆された。次に乳牛の分娩前後の被毛コルチゾール濃度を調べた結果、栄養状態や飛節スコアとの関連が認められ、初回授精の遅れや空胎日数の延長した牛では被毛コルチゾール濃度の変動パターンが正常牛とは異なることが認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乳牛の発情・排卵障害の原因として慢性ストレスの関与が指摘されているが、動物が実際にどの程度のストレスを受けているかについて評価することが難しく未明な点が多い。本研究では、慢性ストレスが牛の繁殖機能に及ぼす影響を明らかにするとともに慢性ストレスを臨床的に評価する方法として被毛コルチゾール濃度の分析に取り組むことで、慢性ストレスが繁殖機能に影響を及ぼしている可能性を明らかにし、被毛コルチゾール濃度の分析が臨床評価に有用であることを確認した。
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