研究課題/領域番号 |
16K18809
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
井関 博 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 主任研究員 (90548207)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | Eimeria / コクシジウム / 伝染性ファブリキウス嚢病 / ウイルス / IBD / ワクチン / 鶏 / 原虫 / 寄生虫 / ウィルス / 感染症 / 獣医学 / 動物 |
研究成果の概要 |
培養細胞を用いて継代が可能なToxoplasma gondiiを用いて得られた遺伝子組換え条件を元に、伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス(IBDV)のVP2遺伝子を導入したEimeria tenellaを得ることに成功した。遺伝子組換えE. tenellaのスポロゾイトをMDBK細胞に接種し、間接蛍光抗体法によって細胞内で発現する外来遺伝子由来蛋白質を確認する手法の確立にも成功した。VP2遺伝子を発現する遺伝子組換えT. gondiiを用いて、原虫の発現するウイルス蛋白質による鶏の免疫誘導能を確認したところ、IBDVの鶏体内での増殖に対して抑制的に働いている実験結果を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、原虫が鶏に対してウイルスの感染を防御しうる免疫を賦与することができることを示した。現在、鶏ウイルス性疾病の予防を目的として、世界中で膨大な種類の生ワクチンが使用されているが、本研究成果はそれらの使用量を大きく減じることにつながるものである。原虫には導入するウイルス遺伝子のサイズにほとんど制限がないため、様々なウイルスの遺伝子を導入することにより、経口単回投与で免疫可能な多価ワクチンの開発も想定され、本研究の更なる発展は、食品衛生や環境衛生、生物多様性等において大きく貢献することができる。
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