研究課題
若手研究(B)
本研究では早期肥育技術の確立のため、筋形成や脂質代謝に関与しているインスリン様成長因子-1(IGF-1)と糖・脂質代謝関連因子に焦点を当て、これらの因子がエピジェネティクス制御機構を受けるかを明らかにするとともに「母牛が仔牛期に獲得した形質が次世代へ受け継ぐか」についての基礎的知見を得ることを目的とした。代用乳を多給した母牛から生まれた仔牛の血中グルコース濃度哺乳期および育成期共に低下した。このことから、母牛候補牛に代用乳を多給することでグルコースの取り込みが高い仔牛の生産が可能となり、栄養素吸収能に優れた仔牛の生産が可能であることが示唆された。
早期肥育技術は肥育期間を6か月短縮し、飼料コストを下げ収益を得ることである。したがって、早期肥育技術確立するためには、成長を早めることが求められる。その方法として代用乳を多給する飼養管理が広まりつつあるが、代用乳のコストが加算するため、早期肥育のメリットが生かせない。本研究成果は、母牛候補牛に代用乳を多給することにより、仔牛生産のコストは増やさずに早期肥育が可能となる技術となる。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件)
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