研究課題/領域番号 |
16K18831
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境農学(含ランドスケープ科学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
寺田 徹 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 講師 (00619934)
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研究協力者 |
小林 昂太
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 緑地計画 / 里山 / バイオマス / 循環型まちづくり / バイオマス利用 / 熱利用 / 再生可能エネルギー / 都市林業 / 公園管理 / 緑地環境管理 |
研究成果の概要 |
本研究は、都市の緑地ストックの戦略的マネジメントに資するものとして、都市緑地から発生するバイオマスの総合利用に注目し、その評価を行ったものである。研究対象地は大都市郊外の典型的自治体として千葉県柏市を選定した。成果として、1)市民が管理する里山から平均2.2dry-t/ha程度のバイオマスが発生していること、2)管理放棄されている民有里山33.8haをケースに管理計画を立案しバイオマス発生量を推定したところ、年間61.4~163.2dry-tの発生が見込まれたこと、3)バイオマスの総合利用を行うことにより、経済性をもつ形で剪定枝や間伐材のエネルギー利用が可能であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少とそれに起因する公共部門の予算縮小が課題となる中、都市計画・まちづくりの分野では、社会資本の持続的なマネジメントのあり方が問われている。都市緑地はその中でも管理の不健全化が危ぶまれる存在であり、成熟社会に相応しい持続的な社会資本ストックを後世に引き継ぐためにも、戦略的なマネジメント方策を未然に確立する必要がある。本研究で提案した「バイオマスの総合利用」は、これまで廃棄物として処理されてきた剪定枝・間伐材等を副産物として扱うことにより、資源循環を健全化するとともに、都市緑地経営の効率化にも資するものである。今後の都市緑地計画を構想するにあたり、本研究が果たす役割は大きい。
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