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リソソーム膜タンパク質糖鎖のがん性変異と細胞内局在制御との関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K18864
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 物理系薬学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

高倉 大輔  横浜市立大学, 生命医科学研究科, 特任助教 (90760231)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2017-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2016年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワードグライコプロテオミクス / LC/MS / リソソーム / 生物物理 / 糖鎖不均一性
研究実績の概要

リソソーム膜タンパク質の多くは糖鎖修飾されているが、細胞の悪性化・がん化に伴う糖鎖不均一性変化が明らかになった例は殆どない。本研究の目的は、報告者が確立したLC/MSによる糖ペプチドの網羅的解析法を用いて、リソソーム関連膜タンパク質(LAMP)の糖鎖不均一性変化と細胞内局在制御との関係を明らかにすることである。
本年度は、まず、乳がん細胞株とその同系細胞株である周辺正常組織由来細胞株を用いて、LAMP-1の細胞内局在を調べた。リソソームマーカーである抗cathepsinD抗体、並びに抗LAMP-1抗体を用いた免疫蛍光抗体法で解析したところ、乳がん細胞において、リソソーム及びLAMP-1が核膜周辺に蓄積していることが確認された。そこで、両細胞株より不溶性膜画分を抽出してプロテアーゼで消化した。糖ペプチドを濃縮後、LC-MSで解析したところ、LAMP-1のAsn84、Asn103、及びAsn261に結合する糖鎖不均一性を明らかにすることができた。乳がん細胞における各部位における糖鎖変動を相関分析により評価したところ、Asn103に結合する糖鎖においては両細胞株で高い正の相関(r=0.9)を示したが、Asn84においては弱い正の相関(r=0.69)、Asn261に至っては負の相関(r=-0.32)を示した。すなわち、乳がん細胞において、Asn261に結合する主な糖鎖が高マンノース型から複合型へと変化していた。同様の顕著な糖鎖変化は、LAMP-2のAsn356に結合する糖鎖をはじめ、他のリソソーム関連タンパク質においても認められた。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 乳がん細胞糖タンパク質糖鎖のミクロ不均一性変化の解析2016

    • 著者名/発表者名
      高倉大輔、吉田晴香、川崎ナナ
    • 学会等名
      第35回日本糖質学会年会
    • 発表場所
      高知市文化プラザかるぽーと (高知県・高知市)
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] グライコプロテオミクス技術による乳がん細胞糖タンパク質の腫瘍関連グリコフォーム解析2016

    • 著者名/発表者名
      高倉大輔、吉田晴香、川崎ナナ
    • 学会等名
      日本プロテオーム学会2016年大会
    • 発表場所
      北里大学薬学部白金キャンパス (東京都・港区)
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 乳がん細胞膜糖タンパク質の部位特異的なN-型糖鎖変化2016

    • 著者名/発表者名
      吉田晴香、高倉大輔、川崎ナナ
    • 学会等名
      第39回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜 (神奈川県・横浜市)
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2018-01-16  

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