研究課題/領域番号 |
16K18889
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 一般財団法人脳神経疾患研究所 (2018-2019) 立命館大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
齋藤 僚 一般財団法人脳神経疾患研究所, 先端医療研究センター, 研究員 (30732846)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / 神経突起伸長 / MAPK / シグナル伝達 / エピジェネティクス / 神経薬理学 / PI3K/Akt / 薬理学 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
レチノイン酸(ATRA)による神経分化誘導モデルを用いて、小胞体ストレスによる神経突起伸長および神経細胞移動への影響を検討した。持続的なストレス負荷によってATRA刺激に伴う神経突起伸長や神経細胞移動が有意に抑制された。また、p38-MAPK経路の活性抑制やectodermal-neural cortex 1の発現低下も認められ、同シグナル経路の活性低下が小胞体ストレスに伴う神経突起伸長および神経細胞移動の抑制に寄与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、小胞体の機能異常やエピジェネティックな遺伝子発現の制御異常が精神神経疾患の発症に関与することが示されている。本研究により、p38-MAPK経路の活性低下が小胞体ストレスに伴う神経突起伸長抑制および神経細胞移動抑制の一因であることが示された。また、DNAメチル化解析により、神経分化もしくは神経突起伸長に関連する遺伝子のメチル化/脱メチル化領域が見出された。すなわち、小胞体ストレスによってエピジェネティクス異常が生じ、これらが疾患発症にも寄与する可能性が示された。本研究成果は、精神神経疾患に対する新たな治療戦略確立の一助となることが期待される。
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