研究課題/領域番号 |
16K18896
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山野 喜 広島大学, 医系科学研究科(薬), 助教 (70650597)
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研究協力者 |
松浪 勝義
杉本 幸子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 難培養性微生物 / 探索研究 / 構造解析 / 生物活性物質 / 天然資源 / 天然物 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまで広く用いられてきた微生物の培養手法(平板培養法)だけでは培養が困難であった多数の微生物種の培養を可能とし、それらを創薬のための天然資源として活用することを目的として行った。 研究の成果として、自然環境下で微生物を分離培養できる培養器具generalized isolation chip(以下gi-chip)を作成した。自然環境から採取した微生物をgi-chipを用いて分離培養したところ、新種の可能性が高い微生物が多数得られた。またgi-chipを用いて得られた微生物から、寄生虫であるリーシュマニアの生育を強く阻害する化合物を精製し、既知化合物2種と新規化合物1種を単離した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を行ったことにより、新種の可能性が高い多数の微生物を分離培養することができる新しい培養器具が完成した。また、それら微生物から新薬の候補となる可能性をもつ化合物を精製し、構造解析した。 本研究で作成した培養器具は安価に作成することができ、さらに一般的な研究室にある実験器具だけで利用可能であることから汎用性が高く、新種微生物の分離培養を広く普及させられる可能性を有している。今後、本培養器具により、これまでに利用することができなかった多数の新種微生物が利用できるようになり、それら微生物が作り出す化合物や、たんぱく質、ゲノム情報などは薬の開発や他の研究分野の発展に寄与することが期待できる。
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