研究課題/領域番号 |
16K18901
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
松尾 侑希子 東京薬科大学, 薬学部, 助教 (70434016)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | サポニン / トリテルペン配糖体 / メタボリックシンドローム / Scilla peruviana / 血糖値 / 血清トリグリセリド / 脂質異常症 / 天然物 / 血糖 / トリグリセリド / リパーゼ / ステロイド配糖体 / トリテルペン / 血糖降下作用 |
研究成果の概要 |
メタボリックシンドロームの治療に有効なサポニン系化合物の探索を目的として、天然物ライブラリーを中心としたサポニンの血糖降下作用および血清トリグリセリド低下作用を、マウスを用いて評価した。3年間の研究の結果、数種のトリテルペン配糖体に活性を見出した。特にトリテルペンのcymbopogonolおよびトリテルペン配糖体のscillascilloside D-2は高脂肪食負荷マウスの血清トリグリセリドの低下作用のメカニズムとして、膵リパーゼ阻害活性が関与することが示された。さらに漢方薬の血糖値への影響の評価や、マウスの血糖測定を簡便に実施するための新たな評価系の検討も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活習慣の乱れによる内臓脂肪蓄積は,肥満,糖尿病等を惹起させ,メタボリックシンドロームにつながる。近年、伝承的薬用植物エキスの抗高血糖の活性成分が配糖体成分のサポニン類であることが報告され、治療薬のシーズとして期待されている。本研究ではユリ科植物から単離したサポニン系化合物に、マウスの血清トリグリセリドの上昇を抑制する作用および血糖値上昇を抑制する作用があることを明らかにした。またトリテルペン配糖体のリパーゼ阻害活性に関する構造活性相関を示した。これらの基礎研究の成果によりサポニンのメタボリックシンドローム治療薬としての可能性を広げることを達成した。
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