研究課題/領域番号 |
16K18946
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山本 奈々絵 九州大学, 大学病院, 薬剤師 (70770626)
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研究協力者 |
増田 智先
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 免疫抑制薬 / 移植 / 個別化医療 / 肝移植 / バイオマーカー / 薬理 / 免疫抑制剤 |
研究成果の概要 |
本研究では、より質の高い術後免疫抑制療法の確立を目指し、C型肝炎ウイルスによる肝臓疾患を原疾患とする肝移植患者を対象に拒絶反応発現の個人差に関わる候補因子として新たに見出された分子(Immunomodulatory factors of hepatitis C reactio n and rejection :IFR)に注目した。肝移植におけるドナー肝の体質(IFR遺伝子発現の差異)がレシピエントに及ぼす作用を解析することで、IFRの発現量の差や種類の差が肝移植後の拒絶反応予測のバイオマーカーとして利用可能か検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝移植における急性拒絶反応には細胞障害性T細胞(CTL)とNK細胞が中心的な役割を果たしている。NK様培養細胞株KHYG-1と白血病細胞株k562を利用したkilling assay系を利用して、組み替えIFRを添加することにより、KHYG-1細胞の細胞障害活性が低下するかどうかを指標にIFRの細胞障害活性への影響を評価した。IFR存在下ではKHYG-1細胞の細胞障害活性は低下し、k562細胞の細胞死が回避される傾向にあることを確認した。一方でラットモデルを用いた検討ではTh1細胞、制御性T細胞(Treg細胞)に及ぼすIFRの影響はほとんどないことが示された。
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