研究課題/領域番号 |
16K18954
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 (2019) 自治医科大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
牛島 健太郎 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 教授 (70448843)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 時計遺伝子 / インスリン感受性 / 脂肪細胞分化 / 前駆脂肪細胞 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
マウスを用いた基礎研究において、entinostatを投与したob/obマウスでは脂肪細胞の細胞径分布が小さい細胞へシフトしてインスリン感受性が改善すること、これらの変化はDBPタンパク質の増加を介したPpar-γ(脂肪細胞分化のレギュレーター)の発現上昇に起因するものと考えられた。 ヒト内臓脂肪組織を用いた研究においても、Dbp およびPpar-γ のmRNA発現量は、2型糖尿病患者の方が非糖尿病患者よりも有意に低値であり、マウスの内臓脂肪組織と同様の変化であった。このような2型糖尿病患者と非糖尿病患者間の違いは大網脂肪組織で認められたが、腸間膜脂肪組織では認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、脂肪細胞の分化調節における時計遺伝子Dbpの役割が明らかとなった。また、糖尿病における内臓脂肪内Dbp発現量の低下はマウスのみならず、ヒト内臓脂肪組織(大網脂肪)においても同様に観察された。これらの成果は、体内時計による恒常性維持機構の理解に新たな知見を与えるものである。 今後、Dbp発現量を上昇させる手法を開発することで、新たな糖尿病の治療方法を開拓できると期待できる。また、糖尿病患者の内臓脂肪組織においてDbp発現が低下している主原因を明らかにすることで、新たな病態解明や疾患発症リスクを提唱できる。
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