研究課題/領域番号 |
16K18958
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
縄田 修一 昭和大学, 薬学部, 講師 (10744386)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | せん妄 / 抑うつ / 経口摂取困難 / ミアンセリン / 坐剤 / 薬物動態 / 高齢者 / ミアンセリン坐剤 / 薬物動態試験 / 臨床薬物動態 / 在宅医療 |
研究成果の概要 |
経口投与が困難になった抑うつやせん妄症状がある患者に使用できる薬剤は限られている。そこで、我々は、両症状に効果が期待できるミアンセリン坐剤を開発した。坐剤は、健康成人男性における薬物動態の検討から、臨床応用が可能と判断した。 そこで、本研究では、実際に使用されるケースが多い高齢者での薬物動態をさらに検討した。健康高齢成人男性3名を対象に薬物動態を検討した。その結果、1回20mgを投与した際の血中濃度上昇は緩徐であった。以上から、1回20mgで開始し、臨床効果をみながら増量することで、有効性、安全性を確保できる可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経口投与が困難な患者に対して、服用していた錠剤を粉砕して基剤と混合し、坐剤として投与する方法は、従来より行われてきた。しかし、坐剤として投与した際の薬物動態の検討が行われるケースは少ない。また、吸収促進を目的に医薬品以外の基剤が使用されるケースも多く、日常臨床への応用が困難なケースが多く見受けられる。 今回、我々は、ミアンセリン錠を粉砕して医薬品の基剤と混合しただけの坐剤において、若年成人と高齢成人での薬物動態の違いを明らかにした。特に高齢成人での坐剤の薬物動態に関する研究報告は、ほとんどなく、今後の坐剤開発においても有益な情報を社会に発信できたと考えらる。
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