研究課題/領域番号 |
16K18962
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
水野 智博 名城大学, 薬学部, 助教 (40711669)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 補体第5因子 / 播種性血管内凝固症候群 / 播種性血管内症候群 / 膜補体制御因子 / 致死性血栓症 / コンドロイチン硫酸 / 補体第5成分 / 免疫学 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、全身性炎症を伴う患者で多く見られる疾患である。本研究では、細胞外ヒストン投与により作成したDICモデル動物を用いて、新規治療薬候補物質のスクリーニングを行った。我々は補体-凝固系のクロストークに着目し、抗補体薬がDICを改善するかどうか検討を行った。補体第5因子a(C5a)受容体阻害薬は、細胞外ヒストン投与による肝障害を改善した。コンドロイチン硫酸(CS)は直鎖状の多糖であり、負電荷を持つため細胞外ヒストンと結合する。本研究では、CSと細胞外ヒストンとの相互作用は、DIC発症時の凝固系に影響しないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、重篤な感染症やがん患者で発症する疾患であり、その死亡率は高いことが知られています。我々は、DICの新規治療薬を開発するため、補体系の機能を調節する薬物と、DICの原因物質である細胞外ヒストンを中和する薬物の有効性について、実験動物を用いて検討しました。どちらの薬物もDICの症状を緩和することが明らかになり、有望な新規治療薬となりうることが示唆されました。今後、臨床応用に向け、更なる検討を進めていく予定です。
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