研究課題/領域番号 |
16K18964
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
峯垣 哲也 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (10549306)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食道癌 / PARP阻害剤 / 相乗効果 / DNA損傷修復 / セカンドライン |
研究成果の概要 |
本研究では、食道癌化学療法へのPoly (ADP-ribose) polymerase (PARP )阻害剤の有効性を明らかにすることを目的としている。本研究では、食道癌細胞株の抗癌剤感受性がPARP阻害剤であるオラパリブによって相乗的に増強すること、またその増強作用は特にDNAを損傷させる抗癌剤で認められることを明らかにした。さらに、オラパリブによる抗癌剤の感受性増強作用は、p53結合タンパク質1 (53BP1) が関連したシグナルを介していることも明らかとなった。本研究成果は、食道癌セカンドライン化学療法を構築する上で有益な情報を提供できると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、食道癌化学療法においてオラパリブのようなPARP阻害剤が有用であること、また特に癌細胞のDNAを損傷させる抗癌剤と併用することで相乗的な抗腫瘍効果を得ることができる可能性が示唆された。本研究成果が、食道癌化学療法において薬剤選択の幅を広げるための一助となることが期待される。また、この成果により食道癌のみならず他の癌種への検討に繋がる学術的な波及効果も期待できると考えられる。
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