研究課題
若手研究(B)
ATP(アデノシン三リン酸)は動物の各細胞で生合成され、あらゆる細胞機能に利用されるエネルギー代謝分子であり、その細胞内濃度は神経興奮性に影響を与えうることが知られる。しかし生きた動物の脳内では、エネルギー消費活動に合わせたエネルギー合成促進機構が存在するため、脳活動に伴い細胞内ATP濃度が変動するのか、あるいは常に一定に保たれているのか不明であった。本研究はATPの蛍光プローブを細胞質に発現するノックインマウスを用い、生きたマウス脳の細胞内ATP動態を計測する光ファイバ計測システムを構築した。このシステムを用い、マウスの睡眠覚醒に伴う大脳皮質の細胞内ATP動態を明らかにした。
すべて 2017 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
Curr Biol
巻: 27 号: 19 ページ: 3042-3048
10.1016/j.cub.2017.08.061
Journal of Neuroscience
巻: 37 号: 10 ページ: 2723-2733
10.1523/jneurosci.3377-16.2017
http://www.igakuken.or.jp/topics/2017/0206.html