研究課題/領域番号 |
16K19024
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
田頭 秀章 福岡大学, 医学部, 講師 (90735028)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ミトコンドリア / カルシウムシグナル / 心不全 / 循環器 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアは細胞の生と死両方の制御に重要な役割を担っている。我々は、ミトコンドリアマトリックスへのCa2+取り込みを制御するミトコンドリア内膜Ca2+ユニポーター(MCU)およびCa2+排泄を制御するミトコンドリア内膜Na+/Ca2+交換体(NCLX)の遺伝子欠損・臓器特異的高発現マウスを作出し、心筋ミトコンドリアCa2+輸送異常による心不全発症のメカニズムについて検討を行った。その結果、ミトコンドリアにおけるCa2+濃度維持機構の崩壊が、心不全の発症・進展に密接に関わっていることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、MCU(Ca2+流入系)とNCLX(Ca2+排出系)のミトコンドリアCa2+輸送体遺伝子の欠損マウスを、本研究室独自に作製・解析し、心肥大・心不全発症機序におけるミトコンドリアCa2+輸送異常の関与をin vivoで証明した。現在使用されている心筋保護薬は、QOLの改善や医療費削減の観点から有用性が十分とは言えないのが現状である。本研究成果は、ミトコンドリアを標的とした新規心臓保護薬の開発に向けた新しいエビデンスとなりうる重要なものである。
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