研究課題/領域番号 |
16K19039
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
栗原 悠介 福岡大学, 医学部, 助教 (30747192)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 化合物スクリーニング |
研究成果の概要 |
ミトコンドリア分裂阻害剤を探索する目的で、約10000化合物のライブラリーを用いた1次スクリーニングを行った結果、121種の化合物を絞り込むことができた。現在は、それら121種の化合物を含めた新たなライブラリーの構築を試みている。新たなライブラリーを加えた2次スクリーニングでは、ミトコンドリア分裂阻害能が強く、細胞毒性の低いという選定基準に加え、ミトコンドリア膜電位の上昇とミトコンドリア含有量の増加という新たな選定基準を設けた。今後、2次スクリーニングで選定された化合物において、その作用機序を明らかにし、最終的には疾患モデル動物への効果を検証する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病やパーキンソン病をはじめとする神経変性疾患発症の原因の一つとして、ミトコンドリアの異常な分裂亢進による神経細胞死が考えられている。本研究ではミトコンドリア分裂の阻害剤をスクリーニングにより同定し、神経変性疾患の治療系を確立することを目的とする。 現在、121種類の候補薬物が同定されており、今後はこれらの候補薬剤に加え、新たなライブラリーを加え、二次スクリーニングを行う予定である。二次スクリーニングで得られた薬物は動物実験において、薬効、安全性を検証する。本研究によって、神経変性疾患のみならず、ミトコンドリア分裂に関わる多くの疾患の治療薬開発への道が拓かれることが期待される。
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