研究課題/領域番号 |
16K19132
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
妹尾 充敏 国立感染症研究所, 細菌第二部, 主任研究官 (20646624)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Clostridium difficile / Clostridioides difficile / CDI / DNAワクチン / 毒素 / ワクチン |
研究成果の概要 |
医療関連感染として問題となっているClostridioides (Clostridium) difficile感染症(CDI)の新たな予防法として、C. difficileの主要な毒素の1つであるtoxin Bのレセプター結合領域をベクターに組み込んだDNAワクチンを構築した。①培養細胞にて目的タンパク質が産生された、②マウスにおいて目的抗体が産生された、③目的抗体がtoxin Bとの結合能および細胞障害活性の中和能を有していた、④目的抗体はtoxin Bのみならずtoxin Aに対しても効果を示した。これらの結果から本ワクチンはCDIに対して有用なDNAワクチンであることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Clostridioides (Clostridium) difficile感染症(CDI)の新たな予防法として、毒素を標的としたDNAワクチンを構築した。毒素を標的としたワクチンはトキソイドが有名であるが、毒素活性の残存や復帰の可能性がある。しかし、本研究で構築したDNAワクチンは毒素の活性領域を完全に取り除いているため、トキソイドのような副反応は起こらない。さらに、本ワクチンはC. difficileの主要な毒素であるtoxin Bとtoxin Aのどちらにも効果があるため、非常に高い効果が期待される。よって、コントロールすることが難しいCDIに対する有用な手法の1つになると考えられる。
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