研究課題/領域番号 |
16K19133
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 順天堂大学 (2017-2018) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター (2016) |
研究代表者 |
多田 達哉 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00624644)
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研究協力者 |
平野 隆
佐藤 万仁
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 高度多剤耐性緑膿菌 / ゲノミックアイランド / 薬剤耐性因子 / インテグレーション / 薬剤耐性緑膿菌 / 多剤耐性緑膿菌 / 染色体 / プラスミド / 全ゲノム解析 |
研究成果の概要 |
高度多剤耐性緑膿菌による院内感染は、医療安全を根底から脅かしている。申請者はこれまでの多剤耐性緑膿菌株の全ゲノム解析を通し、薬剤耐性遺伝子がプラスミドを介して菌種間に水平伝播することによって播種されるだけではなく、特定の株では薬剤耐性遺伝子を積極的に染色体ゲノムに取り込むことによって流行株に変貌していくことを明らかにした。本研究により、高度多剤耐性緑膿菌が特異的に保有するゲノミックアイランドの特定の遺伝子が外部遺伝子の取り込み促進に関与するのではなく、緑膿菌が一般に保有する遺伝子に変異が入ることによって取り込みを促進することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度多剤耐性緑膿菌は日本を含むアジアの医療施設で大きな問題となっている。これらの多剤耐性菌の耐性化にはプラスミドではなく染色体上に薬剤耐性因子を取り込む機構が存在することが示唆されている。この取り込み機構の解明は医療施設で蔓延する緑膿菌の高度耐性化のメカニズムの解明につながり、社会的意義は大きいと考えられる。
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