研究課題/領域番号 |
16K19154
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中井 晶子 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任研究員(常勤) (80768862)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 免疫応答 / GPCR / 走化性因子受容体 / 細胞遊走 / Gタンパク共役型受容体 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
申請者は、走化性因子受容体のシグナル伝達の新たな制御因子を探索し、COMMD8とという機能未知のタンパクを同定した。COMMD8は同じタンパクファミリーに属するCOMMD3と複合体を形成し、走化性因子受容体と会合することを見出した。COMMD3/8複合体の欠損により、B細胞の走化性が低下し、抗体産生も減少することから、COMMD3/8複合体が液性免疫応答に重要であることが分かった。そのメカニズムを解析したところ、COMMD3/8複合体がGRK6というシグナル伝達分子を走化性因子受容体に動員するアダプター分子として機能することで、走化性因子受容体のシグナル伝達を促進することが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、COMMD3/8複合体がGRK6を走化性因子受容体に動員するアダプター分子として機能することが明らかになり、走化性因子受容体のシグナル伝達の新たな制御メカニズムが示された。また、B細胞特異的にCOMMD3/8複合体を欠損するマウスでは、B細胞を介した免疫応答が低下することが分かった。このことから、COMMD3/8複合体の機能を阻害することにより、過剰な免疫応答によって引き起こされる自己免疫疾患やその他の炎症性疾患の病態が改善する可能性が示された。今後、COMMD3/8複合体はこれらの疾患の治療における新たな創薬のターゲットになり得ると考えられる。
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