研究課題/領域番号 |
16K19163
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石原 沙耶花 北里大学, 理学部, 助教 (50741865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大腸炎 / γδT細胞 / ILC3細胞 / ILC3 / Rap1 / 免疫動態 / 接着カスケード / 免疫学 |
研究成果の概要 |
CD4+ 細胞特異的にRap1を欠損したマウス(Rap1 KOマウス)は、生後数週間で大腸炎及び高度異型腫瘍を自然発症し、速やかに大腸がんへ進展する。本研究課題では、独自に開発した大腸炎自然発症モデルマウスを用いて、大腸炎の病態形成におけるγδ T細胞とILC3細胞の役割について研究を行った。その結果、γδ T細胞は大腸炎の発症初期にIL-17Aを産生することで、病態の悪化に関与している可能性が示唆された。また、CD4+ ILC3細胞の腸管から腸管リンパ節への移動、IL-22の産生にはRap1は関与していないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸炎モデルマウスとして使用されているDSS投与マウスは、大腸粘膜のバリア機能を直接障害することで炎症反応を惹起するため、大腸炎の初期の病態形成に関わる免疫細胞の役割についてはわかっていなかった。今回、我々が独自に開発した大腸炎自然発症モデルマウスを用いた研究で、γδ T細胞が大腸炎初期の病態悪化に関与していることが明らかとなった。今後もこのモデルマウスの解析を進めることで、大腸炎発症機構の一端を明らかにすることが期待できる。
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