研究課題/領域番号 |
16K19171
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
舟田 晃 金沢大学, 附属病院, 講師 (20602626)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 院外心停止 / 心肺蘇生 / 高齢者 / 救急医療 / 医療倫理 / 院外心肺停止 |
研究成果の概要 |
消防庁の院外心停止全国前向き全例登録を用いて、高齢院外心停止の神経学的転帰を検討した。65-74、75-89歳の神経学的転帰良好の割合は年々改善傾向にあったが、90歳以上では改善を認めなかった。神経学的転帰良好に関連のある因子として、初期波形種別、目撃の有無、年齢を同定し、『院外心停止後神経学的転帰良好予測率層別化モデル』を作成した。初期波形が除細動非適応波形で目撃がない場合には、1ヶ月後の神経学的転帰良好は1%未満と予測され、特に高齢者において蘇生処置の差し控えを検討する根拠となると考えられた。一方で、神経学的転帰良好の割合は年々改善しており、適宜、モデルのアップデートが必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は、十分に解明されていないわが国における高齢院外心停止傷病者の特徴を明らかにし、高齢者に対する蘇生処置の意義を検討することである。本研究の成果は、今後のさらなる超高齢化社会の進行に伴い自然増加が予想される高齢院外心停止傷病者に対する国民の意識改革、病院前救護体制の改革、高齢者の望まない救急搬送や無益な救急搬送の減少、救急搬送受け入れ病院の負担軽減、限られた医療資源の効率的な活用等に一役を担うものと考えられ、社会的、経済的、倫理的に非常に意義があると考える。
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