研究課題/領域番号 |
16K19180
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
岩谷 胤生 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (90771379)
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研究協力者 |
能登 真一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 乳癌 / 医療経済評価 / QOL / 効用値 / 予測モデル / EQ-5D-5L / 国際比較研究 / EQ-5D / 国際比較 / 医療社会学 / 医療経済学 / 健康関連QOL |
研究成果の概要 |
本研究は大学病院の乳腺外科専門外来にて原発乳癌患者および転移再発乳癌患者あわせて181名を対象としてのべ1530調査時点で調査を行った。QOL調査は疾患特異的尺度のEORTC QLQ-C30とBR23、効用値尺度としてEQ-5D-5Lを用いて実施し、調査時点の治療内容、薬物療法の有害事象も併せて聴取してデータベースを構築した。このデータベースを用いて乳癌の臨床病期が進むのと並行してQOLが悪化することを証明した。また英国で開発された転移再発乳癌患者のUtility予測モデルが日本人患者にも適応できることも証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、わが国においても高度な医療技術が増加し高い治療効果や安全性が期待できる一方で、これらのうち費用の大きな医療技術が増加することによる医療保険財政への影響が懸念されており、新規の薬剤や医療技術に対して費用対効果を検証する必要に迫られている。本研究は乳癌領域での費用対効果評価を行う際の質調整生存年の算出を、日本人のQOL値データに基づいて施行することが出来るようにすることに貢献した。このことは、今後、わが国の医療分野において費用対効果評価を加味した意思決定を行う際に有用であると考えられる。
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