研究課題/領域番号 |
16K19205
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
奥橋 佑基 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (90734715)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 白血病 / シグナル伝達 / Notchシグナル / siRNA / CRISPR/cas9 / PTEN / 偽遺伝子 / シグナル伝達系 / ゲノム編集 / 臨床血液学 / 癌 |
研究成果の概要 |
白血病細胞の増殖と分化には、幹細胞の制御に関わるシグナルの異常が関与するといわれている。本研究では、Notchシグナル阻害剤による白血病の増殖への効果が異なる原因を解明し、白血病の新たな細胞増殖メカニズムを明らかにすることを目的として検討を行った。 siRNAによる遺伝子ノックダウンとNotchシグナル阻害剤の効果は同様の傾向を示したことから、用いた白血病細胞において、Notchシグナルの発現抑制は細胞の増殖を抑制させることが改めて示唆された。さらに、一部の白血病細胞株ではNotch1だけでなく、Notch2も細胞増殖に関与している可能性と薬剤耐性メカニズムの一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Notch1だけでなくNotch2が白血病細胞の増殖に関与している可能性が本研究から明らかになった。また、PTEN遺伝子欠損細胞を作成し、Notch阻害剤への効果や他のシグナル伝達系へ及ぼす影響を明らかにする研究は本研究が世界初である。 本研究成果により、白血病細胞におけるNotchシグナル伝達系の分子機序が明らかになった。これにより、症例ごとの白血病幹細胞の特性を検出する分子生物学的検査法や症例に応じた分子標的薬を選択することが可能になる。将来は本研究の結果をふまえ、白血病幹細胞に特異的で、副作用が少ない分子標的治療の開発とその検討研究が予想される。
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