研究課題/領域番号 |
16K19212
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
仁木 一順 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (00712879)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 突出痛 / 睡眠障害 / がん性疼痛 / アクチグラフィー / 多施設共同研究 / 多施設共同 / がん / 臨床研究 / サーカディアンリズム / 多施設共同試験 / 不安・抑うつ / 多施設共同臨床試験 / 癌 / 癌性疼痛 / 臨床試験 / 薬学 |
研究成果の概要 |
本研究は、予測できない突出痛に対する予防法の開発のために、まずはサーカディアンリズム関連因子と『痛み』に着目し、がん突出痛とそれらの関連を明らかにすることを目的として行われた多施設前向き共同臨床研究である。終末期がん患者49名のご協力頂き、痛みや睡眠に関する調査票を用いた主観的評価およびアクチグラフによる睡眠に関する客観的評価を実施した結果、「日常の疼痛の強さ」と「不安」が突出痛出現の要因となりうると推測された。本研究は終末期がん患者を対象とし、主観的な評価に客観的評価系も加えて突出痛の原因を探索した世界初の試みであり、突出痛原因となりうる数種類の候補因子を抽出することができた点で意義がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
終末期がん患者の生活の質を向上するためには、痛みの緩和が重要であるが、がん患者の半数以上が突出痛を経験することが知られている。さらに、予測できない突出痛は、その出現原因が分からないために対策が困難である。本研究は、終末期がん患者における突出痛の原因を明らかにするために、主観的評価のみならず客観的評価も加えた初めての試みであり、両観点の解析から、突出痛原因となりうる数種類の候補因子を抽出することができた点で意義がある。しかし、課題が多く要因の特定には至らなかったため、今後はそれらを改善しながら発展的検討が継続されることで、未だ対応が難しい『予測できない突出痛』が克服されることが期待される。
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