研究課題/領域番号 |
16K19216
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
平山 重人 北里大学, 薬学部, 助教 (40565842)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | オピオイド / 鎮痛薬 / μ-δ受容体 / 薬理学 / 創薬化学 / ヘテロダイマー |
研究成果の概要 |
当研究室が保有する化合物ライブラリーから200化合物を選定し、スクリーニングを行った結果、ML335と同等もしくはそれ以上のμ-δ受容体作動活性を示した化合物を80個見出した。さらにヒット化合物の中からμ-δ受容体に対し高い作動活性を示し、かつμ受容体およびδ受容体に対する作動活性が低い9化合物を選び、μ-δ受容体に対する濃度反応曲線を作成した。その結果、ML335と比較し、より強力なμ-δ受容体作動薬としてSYK424、SYK555、SYK556、SYK564、SYK664の5化合物を見出すことが出来た。しかし、ヒット化合物の効果的な改良および鎮痛作用の確認には至っていない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緩和医療の現場では、モルヒネを含むオピオイド鎮痛薬の長期使用による鎮痛耐性が問題となっており、オピオイドの増量、オピオイドスイッチングおよび鎮痛補助薬の併用にて対応しているものの、治療効果が十分である例は必ずしも多くない。先行研究よりμ-δ受容体作動薬が鎮痛耐性を形成しない強力な鎮痛薬になり得ることが示されており、本研究で見出された強力なμ-δ受容体作動薬は現状のオピオイド鎮痛薬の問題点の1つを解決する一助になり得ると考えられる。
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