研究課題/領域番号 |
16K19230
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
黒須 圭太 大阪大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (60761400)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 粒子線治療 / モンテカルロシミュレーション / 二次がん / 中性子被ばく / 2次がん / 2次発がん |
研究成果の概要 |
臨床使用されている陽子線照射装置をモンテカルロ計算系に構築して実測された中性子線量とシミュレーションによる計算値の比較を行い,±5%以内の計算精度を実現するシミュレーション系を確立した.また,成人日本人ボクセルファントムとICRP標準ファントムに対して陽子線治療を実施した際に各臓器が受ける中性子線量と平均放射線荷重係数を中性子の発生源ごとに区分して算出した. 以上より,本研究では陽子線治療時に生成された中性子が二次がんリスクに及ぼす影響を明らかにし,放射線治療施行前に患者が被る二次がんリスクを予測できるシステム開発に貢献した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
陽子線治療を受ける際には大きく分けて2種類の中性子が生成される.1つは患者体内で生成される中性子(患者自身と陽子線の反応による)であり,もう1つは照射野形成装置と陽子線の反応により生成される中性子である.本研究ではこれらの中性子が二次がんに及ぼす影響を明らかにし,身体学的特徴によってその影響が異なることを示した.本研究の成果は患者が被る二次がんリスクを予測するためのシステム開発を促進し,将来的には放射線治療施行前の二次がんリスク値に関するインフォームドコンセントを実現するものである.
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