研究課題/領域番号 |
16K19250
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
鳥居 さゆ希 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (30773973)
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研究協力者 |
三浦 克之
上島 弘嗣
藤吉 朗
久松 隆史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 潜在性甲状腺機能障害 / 動脈硬化 / 日本人一般男性 / 疫学 / 地域一般住民 |
研究成果の概要 |
潜在性甲状腺機能障害と動脈硬化指標・無症候性脳血管障害との関連は、地域一般住民集団においては殆ど解明されていない。本研究では、滋賀県草津市の一般住民男性からの無作為抽出集団において甲状腺ホルモンTSH・FT4等を測定し、潜在性甲状腺機能障害の有病率、潜在性甲状腺機能障害と動脈硬化指標・無症候性脳血管障害との関連について横断的に検討することを目的とした。潜在性甲状腺機能低下および潜在性甲状腺機能亢進の有病率はそれぞれ9.5%、1.6%であった。潜在性甲状腺機能低下および亢進群どちらも、甲状腺機能正常群と比較して、動脈硬化指標・無症候性脳血管障害が有所見となるリスクと有意な関連を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の地域一般住民において、潜在性甲状腺機能障害と形態学的に詳細に評価した心血管疾患の前段階としての動脈硬化指標-冠動脈石灰化、大動脈石灰化、足関節上腕血圧比 ABI、およびラクナ梗塞、微小出血、白質病変、脳動脈狭窄などの無症候性脳血管障害との関連について、日本で初めて横断的に検討することができた。本申請研究の結果、現段階では残念ながら明らかな潜在性甲状腺機能障害と動脈硬化指標との関連は見出せなかったが、本研究はコホート研究でもあり、今後は心血管疾患の発症との関連についてさらなる検討を行っていくことが可能である。
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