研究課題/領域番号 |
16K19260
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
済陽 寛子 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (60589539)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 胆道閉鎖症 / スクリーニング / 便色判定 / 便色調カラーカード / 写真判定 / 健診 / 便色 / 灰白色便 / 便色カラーカード / 写真 |
研究成果の概要 |
当施設において対象期間中に172人(当研究を開始した2014年から227人)の母のうち、103人が写真を送付し、計121点の写真を医師が判定した。対象者に胆道閉鎖症と診断されたものはなかった。対象者は適切に写真の送付ができ、メールの送受信での不具合等は生じなかった。 対象とする母親世代にとって当手法は簡便であり有用と考えられた。写真の送付から判定や判定通知に時間差など、改良の余地があるが写真としてデータを蓄積できることは侵襲がなく客観性が得られ有効である。携帯電話、スマートフォンの機能は年々向上しており、医療の場において遠隔診断の一助になることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆道閉鎖症は診断されれば葛西手術(肝門部空腸吻合)を行うことで予後の改善が期待できるが、その後肝移植を要する例も少なくない。黄疸や白色便を呈することで異常の診断に至るが、便色異常と判断しがたい例も多く、肝機能障害が顕著になって診断される例も散見される。発見が遅れることできわめて予後不良になる可能性があるため適切に診断されることが望まれている。当法は希少疾患で診断に難渋する本症例において、啓発するとともに客観的に便色を判定でき有用と考える。
|