研究課題/領域番号 |
16K19269
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 岩手医科大学 (2018) 新潟大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
小田切 崇 岩手医科大学, 医学部, 任期付助教 (80770221)
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研究協力者 |
齋藤 玲子
菖蒲川 由郷
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / インフルエンザワクチン / インフルエンザ流行 / ウイルス進化 / HA遺伝子 / NA遺伝子 / リアソートメント / インフルエンザ / 伝播経路 |
研究成果の概要 |
2015/2016シーズンより新規インフルエンザワクチンが導入された。本研究では新規ワクチン導入後のB型ウイルスの流行動態の解析ならびに進化動態の解析を試みた。その結果、研究期間中のB型ウイルスの流行はVictoria系統とYamagata系統の混合流行であったものの、その比率は各シーズで異なっていたことが分かった。また現時点では抗原性を大きく変化させるような遺伝子変異は起きてはおらず、遺伝子置換速度(=ウイルス進化速度)は新規ワクチン導入前後で大きく変化していないことが明らかとなった。今後、ウイルス進化速度が変化しないにもかかわらず大規模な流行に繋がる因子の特定が必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザワクチンは、公衆衛生上インフルエンザの感染制御を考えるのに非常に重要なものである。新規ワクチン導入後のウイルスの流行様式の変化、ウイルス遺伝子の変異、変異の発生頻度を捉え、解析することは今後さらに新たなワクチンを導入する際の先駆的知見を与えるものであると考えられる。本研究はA型インフルエンザウイルスに比べ未だ不明な点を多く残すB型インフルエンザウイルスに焦点をあてたものであり、得られた知見はウイルス感染防御対策を念頭に置いたワクチン戦略を立てる上で有益であると考えらえらる。
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