研究課題/領域番号 |
16K19273
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
栄徳 勝光 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 助教 (50552733)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 胎児期アルコール曝露 / 神経分化 / 胚性幹細胞 / 遺伝子発現変化 / 酸化ストレス / アカタラセミア / 胎児性アルコール症候群 / in vitro デフォルト神経分化系 / RNA-seq / アカタラセミアマウス |
研究成果の概要 |
本研究では、アルコール曝露が神経分化過程に与える影響を明らかにするべく、マウス胚性幹細胞(ESC)を用いたin vitroデフォルト神経分化系で作出した神経細胞の質の評価系を構築した。そのために、神経分化細胞特異的に発現する10遺伝子を選定し、標準的指標として用いた神経特異的なモノアレル発現を起こすゲノム刷り込み遺伝子Ube3aのゲノム刷り込みの度合いとの相関を解析した。Ube3aゲノム刷り込みの度合いと関連するマーカー遺伝子を統計的に選定した結果、Ube3aのノンコーディングアンチセンス転写産物であるUbe3a AS等のマーカーが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスの発生初期の細胞から樹立した胚性幹細胞(ESC)は、全ての体細胞に分化することができる多能性を有しているため、培養条件によって試験管内で神経に分化させることができる。これは妊娠中に胎児脳が形成される過程を模した実験系であるため、胎児性アルコール症候群の発症機構解明に適した実験系であるが、作出される神経細胞の質が不均一であることが課題であった。今回の成果によって神経細胞の質の評価が簡便に行うことができるようになったため、アルコール曝露のみならず胎生期の神経細胞の脆弱性の評価のために広く応用することが可能となった。
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