研究課題/領域番号 |
16K19276
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
津野 香奈美 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30713309)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 精神保健 / 労働者 / 職場 / 産業保健 / ストレス / 医療職 / 公衆衛生学 |
研究成果の概要 |
本研究では、関西地方の医療機関に勤務する職員約2,660名を対象として前向きコホート研究を行い、職場の非尊重度を測定する日本語版尺度の信頼性・妥当性を検証した後、職場の非尊重度と精神的健康・身体愁訴、及び医療事故(インシデント・アクシデント)との関連を明らかにした。その結果、職場の非尊重度はイライラ感・疲労感・不安感・抑うつ感・身体愁訴と有意に関連していた他、医療事故とも有意な関連を示しており、その関連は性・年齢・労働時間・睡眠時間を調整した上でも変わらなかった。このことから、労働者の心身の不調や作業事故を防止するためには、職場の非尊重度を考慮する必要があると言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はわが国で初めて職場の非尊重度を測定する尺度の日本語版を開発し、心身の健康や医療事故との関連を明らかにしたものである。本研究結果から、労働時間等の他の職場のストレス要因よりも、職場の非尊重度の方がより強く労働者の健康や作業安全と関連していることが示唆され、労働者の心身の不調や作業事故を予防するには、職場の人間関係を含んだ職場環境を包括的に測定し環境改善を行うことが重要である可能性を提唱できたことに、社会的意義があると考える。
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