研究課題/領域番号 |
16K19279
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
永田 昌子 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教 (70525469)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | プレゼンティーズム / 労働生産性 |
研究成果の概要 |
仕事には来ているが健康問題により労働生産性が低下している状態としてプレゼンティーズムが注目されている。症状によってプレゼンティーズムを生じるプロセスとして、認知機能の低下が介在していると仮説を立てた。主観的な質問紙調査で評価するプレゼンティーズムと客観的な認知機能検査、さらに職務評価との相関をみる検討を行った。認知機能検査と主観的なプレゼンティーズムの相関係数は0.128(p=.268)であり、認知機能検査と主観的なプレゼンティーズムは、ほとんど相関がなかった。症状によりプレゼンティーズムを生じさせる要因の一つとして、認知機能の低下があるとの仮説を立てたが、仮説を支持する結果は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仕事には来ているが健康問題により労働生産性が低下している状態としてプレゼンティーズムが注目され、改善のための介入が行われている。プレゼンティーズムが生じるプロセスについて検討したが、肩こりなどの症状が認知機能低下を介しプレゼンティーズムを生じさせておらず、意欲の低下など心理的な側面によりプレゼンティーズムが生じている可能性が示唆された。プレゼンティーズムを改善するために必要な方策を検討する重要な基礎資料であり、プレゼンティーズムを現場で、また研究で活用する場合、質問紙の限界を考慮した上での活用や、それぞれの職種に求められる労働生産性の評価軸に沿った評価項目を立てる必要があると考えられた。
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