研究課題/領域番号 |
16K19283
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
余野木 伸哉 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (20553613)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 新型エンテロトキシン / ウエルシュ菌 / エンテロトキシン / 食中毒 / BEC / ウエルシュ / binary toxin / 下痢 / ウェルシュ菌 / 2成分毒素 |
研究成果の概要 |
ウエルシュ菌が産生する下痢症を起こす新規毒素であるBECおよびBEC産生性ウエルシュ菌について研究を進めた。 既知のエンテロトキシン(CPE)遺伝子とBEC遺伝子を同時に検出できる遺伝子検出系を構築し、日常の食中毒検査に応用した。本検査法は当所のホームページや論文等で情報発信するとともに、地方衛生研究所を中心とする施設に対して陽生コントロールの配布や技術を支援した。 BECはBECaとBECbの2成分で構成されており、これまでにBECbが下痢症の主因であることが明らかとなっている。本研究ではBECbに対する毒性発現機構の詳細を明らかにする第一段階として、培養細胞アッセイ系を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において地方衛生研究所をはじめとする食中毒菌の検査を実施する機関において、簡便にBEC遺伝子を検出できる遺伝子検出系を構築した。この方法は従来のCPE遺伝子保有ウエルシュ菌に対する遺伝子検査と同様の労力でBEC遺伝子保有ウエルシュ菌の確認が同時にできる。2018年には新たに発生したBEC遺伝子保有ウエルシュ菌による食中毒の検査においても利用された。 また、BECの毒性発現機構の詳細は不明であり、本菌による食中毒の全容を明らかにするために、これを解明することが社会的かつ学術的にも必要である。本研究において培養アッセイ系を構築したことは毒性発現機構を解明する第一のステップである。
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