研究課題/領域番号 |
16K19297
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
古宮 淳一 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 教授 (60363280)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 認知症高齢者 / 嗅覚 / 法医学 / 不慮の死亡事故 / 神経病理学 |
研究成果の概要 |
高齢者の法医剖検例を対象に嗅覚系(嗅球、前嗅核、梨状葉、扁桃核、嗅内野)および海馬の神経病理学的検査(HE染色、ガリアスブラーク染色、タウ蛋白抗体、抗リン酸化α-シヌクレイン抗体を用いた免疫染色)に基づく認知機能評価について検討した。認知症患者における嗅球辺縁部、前嗅核および嗅内野の各スコアは非認知症患者よりも有意に高値であった。今後も検討が必要であるが、嗅覚系の神経病理学的検査に基づく認知機能評価は法医剖検例において有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の不慮の死亡事故における日々の法医鑑定業務では、生前の認知機能障害程度やそれが死亡事故に及ぼす影響について問題となることがある。しかし、生前の認知機能に問題がないという高齢者の不慮の死亡事故の場合、死後における神経病理学的認知機能の評価方法やその法医学的意義について、これまでほとんど検証されてこなかった。本研究では、嗅覚系の神経病理学的検査手法を用いた高齢者の不慮の死亡事故における認知機能評価の有用性について検討することから社会的に意義深いと考える。
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