研究成果の概要 |
概日リズム睡眠障害は近年社会問題になっています. この研究ではES細胞を用いて, 概日リズム睡眠障害を世界で初めて試験管内で再現することに成功しました. また, 昼夜逆転発症の分子メカニズムの一端の解明にもつなげることができました. さらに, 本実験系は組織分化やヒトiPS細胞への応用も可能なことから, 個々人にあった睡眠障害治療薬を探すのに有用と考えられます. また, 薬剤探索では, 臨床研究で時間調節作用が予想された4種類の漢方薬から, 2つの化学物質を発見することができました. これらの薬剤の効能の個人差の評価には, 先述のiPS細胞を用いた分化誘導系が有効と考えられます.
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