研究課題/領域番号 |
16K19313
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
沖本 民生 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (00733586)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 肺癌 / 高齢者 / ERCC1 / 個別化治療 / 非小細胞肺癌 / 化学療法 / 免疫組織化学染色 / 個別化医療 / 高齢者肺癌 / バイオマーカー / 癌 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
ERCC1の発現を評価することがプラチナ製剤の効果予測に有用であるとする後ろ向きの研究報告は多数ある。しかし、前向きの研究では一貫した結果が得られなかった。その理由として、免疫組織化学染色の評価法、抗体の特異性・染色性の変化などが挙げられている。 我々は4期非小細胞肺癌患者の診断時生検検体を免疫染色を行いERCC1の発現を評価した。それを2012年に同一検体を染色した結果と比較した。 その結果、染色性には変化が認められた。しかし、プラチナ製剤の効果予測には依然有用である結果も認められた。そのため、免疫組織化学染色を用いた評価には限界があり、NGSなど別の方法を用いた評価が必要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プラチナ製剤の効果予測にERCC1の発現評価が有用であるという後ろ向き研究は多数あるが、前向き研究で一貫した結果が得られていない。本研究では、その原因として多くの研究で用いられている抗ERCC1抗体の染色性が変化していることを発見した。しかし、染色性は変化するもののERCC1の発現とプラチナ製剤の効果の間に関連があることも示した。これらの結果から、ERCC1の評価は有用である一方、免疫組織化学染色による評価は最適ではないと考えらた。したがって、今後は次世代シーケンサーなどを用いたERCC1の評価が、有用性の検討が必要であると考えられた。
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