研究課題/領域番号 |
16K19324
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中井 正人 北海道大学, 大学病院, 助教 (40756003)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | B型肝炎ウイルス / DNAセンサー / 内科 / 消化器病学 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
HBV急性感染時のHBV-DNAに対する核酸認識や自然免疫機構は不明な点が多く、慢性感染では免疫寛容状態が成立し、HBV完全閉鎖2本鎖DNAが核内に残存し完全排除は困難である。本研究では細胞内DNAセンサー分子のHBV感染、HBV-DNA複製に対する影響と免疫応答に関して検討した。 DNAセンサー分子のうち、特にDDX41に着目し、各種肝細胞株における発現を解析した。DDX41を恒常的ノックダウンしたNTCP-C4-HepG2細胞を作成し、HBVウイルス感染を行った場合、HBV-DNA,RNAがコントロールと比較して早期に増加した。DDX41がHBVの増殖を肝細胞内にて抑制する結果が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HBVの完全な排除はまだ臨床的に達成されていないこと、その自然免疫応答はいまだ理解されていない点が多い。本研究ではDDX41分子がHBV感染に関与していることが示唆されるデータを得られている。DDX41のHBV感染に関しての報告は多くないため、本研究をさらに進めることで、HBV感染へのDDX41の関与を明らかにし、自然免疫応答やウイルス排除へのさらなる知見の蓄積が可能となる可能性がある。
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