研究課題/領域番号 |
16K19327
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
中嶋 駿介 旭川医科大学, 医学部, 助教 (80596289)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | PTPRD / SNP / NAFLD / rs35929428 / 遺伝子多型 / STAT3 / 肝脂肪化 / 肝線維化 / 内科 |
研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病態発症・進展に関わる新たな疾患関連遺伝子多型(SNP)としてHigh-throughput sequence法を用いて新規にPTPRD rs35929428を同定した。健常ボランティア群に対してNAFLD群では変異型が多く、変異型では肝組織への脂肪沈着およびFib-4高値例が多く、NAFLDの基本的病態に関与している可能性が考えられた。 このSNPがコードする蛋白PTPRD R995Cを発現するベクターをヒト肝癌細胞株Huh7に導入して機能解析を行ったところ、変異型ではSTAT3を抑制することで肝脂肪化および線維化が誘導されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に関連する疾患関連遺伝子多型(SNP)として従来からPNPLA3 rs738409が報告されていたが、海外ではその他複数のSNPが報告されており、研究開始段階では一定の見解が得られていなかった。今回日本人において新規に発見したSNPが、STAT3を介した肝脂肪化や肝線維化といったNAFLDの基本的病態と関連する可能性のあるSNPであったことは臨床的に意義のある成果であると考える。
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