研究課題/領域番号 |
16K19340
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山田 涼子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70774339)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | B型肝炎 / 肝癌 / 抗ウイルス治療 / B型慢性肝疾患 / 宿主遺伝子多型 / HBs抗原 / 肝発癌 |
研究成果の概要 |
B型肝炎に対するペグインターフェロン治療の治療効果と宿主遺伝子多型の関連は明らかではなかったが、新規発癌例は1例もなかった。核酸アナログ治療により長期間良好なウイルス増殖制御が維持されている症例においては、治療開始5年以降にも新規発癌は抑制されていなかった。しかし、核酸アナログ治療開始5年時点でのHBs抗原量低値例、ならびに、HBコア関連抗原低値例では、5年以降の発癌は抑制されており、特に高齢の核酸アナログ治療例において、HBV DNA制御だけではなく、これらのウイルスマーカーを低下させることが長期予後改善につながる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B型肝炎に対する抗ウイルス治療は、現状ではインターフェロンと核酸アナログのみである。インターフェロンは単剤での抗ウイルス効果は限定的であるがHBs抗原低下効果の可能性があり、一方、核酸アナログによりウイルス増殖が抑制されていても発癌抑制効果が不十分であることが明らかとなった。それぞれの治療法の特徴を明らかにすることにより、2剤の併用療法など、今後の長期予後改善を目指した治療戦略の考案にとって意義のある研究成果であったと考える。
|