研究課題/領域番号 |
16K19356
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
藤田 浩司 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (30468160)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 概日リズム障害 / 時計遺伝子 / 胃排泄障害 / 脂質代謝障害 / NAFLD / 胃排泄能の遅延 / オレキシン受容体拮抗薬 |
研究成果の概要 |
概日リズム障害を呈する事により脂質代謝と関係の深い時計遺伝子RORA発現の日内変動に変調を来たし,休眠期に発現抑制されるべき脂質合成を司る遺伝子の発現促進を認め,動物モデルにおいて脂肪肝や脂質代謝異常を誘発する事が確認された。同時にsiRNAを用いてRORA発現を抑制する事で休眠期における脂質代謝関連遺伝子の発現抑制が確認され,概日リズム障害起因性NAFLDに対する新たな治療戦略に光明を見出す事が出来た.但し,既存薬の中でRORA発現調節に関係すると考えたメラトニン/オレキシン作動薬やPPAR作動薬によるRORA発現調節や脂肪肝改善効果は得られず,他既存薬発見や新薬開発を要する結果となった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
就労人口の約20%がシフトワーカーであり、かつNAFLD罹患率が成人の約20%である事から、 シフトワーカーNAFLDは成人人口のおよそ5%前後(300万人強)存在すると示唆される。その他にも近年、特に都会を中心に照明過多に伴う睡眠障害患者は急増しており、難治性である概日リズム障害起因性NAFLDも相当数潜在している事が予想される。極度の生活習慣病と言える概日リズム障害起因性NAFLDに対し,そのメカムズムの不透明性からこれまで薬物介入は困難であったが,メカニズムの一端を解明した事により、既存薬の応用や創薬に繋げる初動研究としての意義は大きいものと考える.
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