研究課題/領域番号 |
16K19362
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
寺西 優雅 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 登録医 (70733947)
|
研究協力者 |
松原 勤
河田 則文
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 胆汁酸 / リトコール酸 / 肝星細胞 / 肝線維化 / 内科 |
研究成果の概要 |
胆汁酸の肝細胞への作用はよく知られているが、肝星細胞(HSC)を含めた非実質細胞への影響についてはあまり知られていない。我々は胆汁酸の1種であるリトコール酸(LCA)をヒト初代培養肝星細胞(HHStec)に添加するとHHStecの形態変化とHSCの活性化抑制を示す遺伝子変化を認めることを発見した。HHStecへの既知の胆汁酸受容体作動薬添加ではLCA添加時と同じ遺伝子変化を起こさず、b-RafやMAPKファミリーのリン酸化を認めたことから、LCAがHSCに影響を及ぼす新たな分子機序の一部が判明したと考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胆汁酸は肝疾患の病態と深い関わりがあり、特にウルソデオキシコール酸やオベチコール酸などの胆汁酸は原発性胆汁性胆管炎や非アルコール性脂肪肝炎の治療薬としても使用されている。胆汁酸の肝細胞への肝庇護作用はよく知られているが、肝星細胞への影響は明らかになっていないため、本研究のようにリトコール酸が肝星細胞の活性化抑制をもたらす遺伝子変化の分子機序を明らかにすることで、今後、肝線維化や肝発癌に対する創薬などにつながっていくものと考える。
|