研究課題/領域番号 |
16K19397
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高谷 智英 信州大学, 先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所, 助教(特定雇用) (00450883)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨格筋 / 骨格筋幹細胞 / 筋芽細胞 / 分子心臓学 / 運動器症候群 |
研究成果の概要 |
心筋で発現する循環器病の増悪因子GATA4は、骨格筋幹細胞にも発現して筋再生に寄与することから、高頻度で併発する循環器-運動器疾患には生理的な連関があると考えられる。骨格筋芽細胞の分化を促進する分子をスクリーニングした結果、18塩基の新規配列myoDNの同定に成功した。myoDNは筋芽細胞の分化を促進するだけでなく、ES/iPS細胞の心筋分化を誘導する作用を示した。myoDNは、骨格筋と心筋に共通する標的に作用し、細胞の運命決定を制御していると考えられる。myoDNは、糖尿病患者で増悪する筋分化を改善するなど、循環器・代謝疾患に関連して生じる筋萎縮の予防や治療に有用な分子であると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心筋や骨格筋の分化を誘導するオリゴDNAはmyoDNが世界初である。myoDNは革新的な核酸分子として、筋萎縮に代表されるロコモティブ症候群の予防・治療に有用な医薬品や機能性食品の素材として応用展開が期待される。また、myoDNを投与するだけでiPS細胞の心筋分化が著明に誘導されることから、心臓再生療法や創薬スクリーニングに不可欠な心筋細胞の作成に貢献できると考えられる。本研究成果を基盤として、myoDNと類似の作用を示す新規オリゴDNA配列や、myoDNの作用を増強する小分子を同定するなど、オリゴDNAによる細胞分化の制御技術の開発も進んでいる。
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