研究課題/領域番号 |
16K19413
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
永田 さやか 宮崎大学, 医学部, 研究員 (00452920)
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研究協力者 |
北村 和雄
福田 顕弘
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ビッグアンジオテンシン-25 / アンジオテンシンII / 循環器疾患 / 腎臓疾患 / レニン・アンジオテンシン系 / 生理活性ペプチド / バイオマーカー / 組織レニン・アンジオテンシン系 |
研究成果の概要 |
ビッグアンジオテンシン-25(Bang-25)は新しいレニン・アンジオテンシン系(RA系)のペプチドである。RA系は、循環器疾患や腎臓疾患の発症や進展に重要な役割を果たしている事からBang-25の研究は、これらの疾患の診断や治療に重要であると考えられる。本研究では様々な疾患の尿中Bang-25を測定し、尿中Bang-25が尿タンパクとは相関しないにもかかわらず推定糸球体濾過量(eGFR)と負の相関が見られる事を明らかにした。また腎疾患の指標である尿中アルブミンとは異なる病勢を反映しており、糖尿病患者においても健常人と比較して尿中Bang-25濃度は有意に高値であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RA系は、循環器疾患や腎臓疾患の発症や進展に重要な役割を果たしており、RA系阻害薬は循環器疾患や腎臓疾患と予防薬や治療薬としてすでに使用されている。しかしながら現存するRA系阻害薬では臓器障害におけるRA系の抑制が不十分であり、また組織RA系の評価法は確立されていない。本研究において尿中Bang-25が腎障害と組織RA系の亢進のいずれも評価できる新しい診断法になりうる可能性があると考えられた。また、これまでのRA系とは異なる生成・変換機構への関与が示唆されたため、新しい心血管系の臓器障害の新しい診断・治療への応用が期待できる。
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