研究課題/領域番号 |
16K19430
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
野中 里紗 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (90614248)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | パールカン / 内皮型NO合成酵素 / 細胞外マトリックス / 血管内皮機能 / perlecan / 血管内皮細胞 / eNOS / 基底膜分子パールカン |
研究成果の概要 |
基底膜分子パールカンの遺伝子の発現を人為的に低下させた大動脈内皮細胞(HAECs)を用いた内皮型NO合成酵素(eNOS)の発現・活性調節機構の解析より、パールカン発現の低下は、eNOS発現を低下させることを示した。eNOSの発現・活性化を調節に関与するSrcリン酸化およびAktリン酸化のシグナル活性化は低下を示し、血管内皮増殖因子(VEGF)レセプター2(VEGFR2)の発現にも影響を与えた。パールカンは、Src/Akt経路を介してeNOS発現調節に関与することがわかった。組換えパールカン機能フラグメントを用いた解析は、パールカン機能ドメインVのeNOS発現調節に対する寄与は低いことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内皮機能の研究において、血管収縮・弛緩の調節は盛んに研究されているが、細胞外マトリックス分子との関連はほとんど明らかにされていない。本研究遂行により、細胞外マトリックス分子であるパールカンが、Src /Aktのシグナル経路を介して内皮細胞におけるeNOS発現維持に寄与することを示した。パールカンが制御するeNOS発現・活性化機構の機序を明らかにすることで、細胞外マトリックスの内皮機能維持に対する新たな知見を示した。また、パールカン機能フラグメントを用いた解析は、さらに解析を進めることで、機能制御に必須な配列を明らかにでき、機能維持・改善の治療法の開発のための新たな知見につながる解析である。
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