研究課題/領域番号 |
16K19452
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
田村 大介 神戸大学, 医学部附属病院, 非常勤講師 (80646597)
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研究協力者 |
永野 達也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アダパレン / エルロチニブ / 非小細胞肺がん / EGFR陽性肺がん / 皮膚毒性 / 肺がん / EGFR-TKI / 皮膚障害 / シグナル伝達 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、エルロチニブ誘導性の皮膚障害に対するアダパレンの治療効果および作用メカニズムを明らかにすることである。エルロチニブによる皮膚障害はエルロチニブとTNFα、IL1βおよびHaCaT細胞を使って再現した。まずエルロチニブを投与した時のサイトカインの変化として、CCL2、CCL27およびIL8の有意な発現上昇が見れらた(P<0.05)。次にエルロチニブ誘導性のIκBαとp65のリン酸化はアダパレンにより抑制された。また、NFκBを阻害するRARγの発現がアダパレンにより増加していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EGFRチロシンキナーゼ阻害剤による皮膚毒性は頻度が高く、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤の中止理由としても重要な有害事象の一つであるが、現在のところ、有効な治療法が少ない。本研究により、アダパレンの皮膚障害に対する有効性が明らかとなり、EGFRチロシンキナーゼが奏功しているものの、皮膚障害のために減量または中止せざるを得ない患者に対して大きな福音となり、生存率の改善に寄与することが期待される。
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